お客様ブログ(アラ還 老女の「動かすカラダ」体験記)第17回。

 

* * * * *

「未曾有の時代になりつつある……」と、真に感じ始めた2020年3月末、25日と31日の運動メモが、わりと残っているので、今回は、それをもとに、運動メインで書いていきますー。でも、少し脱線しちゃうかも……。

* * * * *

 

3月25日(水)、西岡先生からの運動指導メニューは以下の通り。

 

・壁に沿って立ち、まっすぐに立てているか、身体の軸を確認する

・そのまま、もも上げ(片足ずつあげる)3分間

・椅子に座り、もも上げ

・ワイドスクワット。足を肩幅よりずっと広げて、膝が内側に向かないように、

重心は拇指球付け根あたり

背中45度

お尻から動かすの3点を意識して……3分

・タオルの両端を持って、できれば引っ張りながら、上下、左右に動かす。肩甲骨を意識して……3分

・ふくらはぎレッスン。つま先立ち……1分

 

 

3月31日(火)のメモはだいぶ省略されています。

・もも上げ、2~5分

・ワイドスクワット、みぞおちから動く。背中と腰を反らせているので、反らせないように。足の内側の筋肉(内転筋)を使う感じで……15回

 

・シニア指導用……寝たまま、もも上げ、その1。片足ずつ膝を曲げて、歩くように上げ下げする。10回。

・シニア指導用……寝たまま、もも上げ、その2。足を伸ばし膝まっすぐのまま、片足ずつ上げ下げする。10回

 

息はあがるし、汗がにじんで「もういやっ」と最後のほうは思う……30分がながーく感じたのを覚えています。

 

とはいえ、ずっと運動し続けているわけではなくて、合間合間は水を飲んだり、先生のお話が挿入される短い休憩タイム。3月25日は「モチベーションが大事」という話になりました。

 

「ヒットラーの時代に行われたことで、いちばん致死率が高かったことは、なんだと思う?」と、西岡先生。

 

むむ、聞いたことある、これは……と……しばし脳内をさまよっていたら、続けて西岡先生。

 

「身体破損よりも無意味な行動を強制させることが、いちばん致死率が高かったらしいですよ。穴を掘り埋める。また、穴を掘り埋める。何度も何度も繰り返させる。数日で死んでしまったらしい。自分の行動に意味が見出せなくなったとき、人は壊れていく……モチベーションって、ほんと大事なんですよ」(西岡先生)

 

「ああ、なるほど。わたし、ナチス強制収容所からの生還者で、心理学者の方が書いた本*、むかーし読んで、いちばん心に残ったこと、思い出しました。クリスマスの日に解放されるといううわさが、収容された人々の間で広がって、でも、実際は解放されなかった。その翌日、亡くなる方が非常に多かった、という話」(大井)

 

人間は、未来への希望を持つことが、生きる糧になる。希望を失ったとき、人はとても脆くなる。将来に絶望したとき、ぎりぎりの状況で生きていた人たちは、あっけなく、死んでしまう。この本を読んだときの衝撃が蘇りました。

 

「どのような状況であっても、希望を持って、自分を保って、生きていくこと」(メモ原文より)。これって、まじ、大切。

 

現在は、2021年7月29日。昨日夕方、東京都の新型コロナウイルス感染者が、過去最高になったというニュースが流れました。

 

「どのような状況であっても、希望を持って、楽しみを見つけ、自分を保って、生きていくこと」、今、メモ原文に少しプラスした言葉を、わたし自身に言いきかせております。

 

あ、しまった。めっちゃ脱線した……。次回こそは運動メインで~。

 

 

*『夜と霧』 原文のドイツ語タイトルを日本語直訳すると『それでも人生に然りと言う  ある心理学者、強制収容所を体験する』。オーストリアの精神科医・心理学者のヴィクトール.E.フランクル(1905-1997)が、自らのナチス強制収容所体験を書いた作品。1946年出版。1956年、みすず書房から霜山徳爾の翻訳で日本語版が発売。1977年にフランクルによる改訂版が出版され、それをもとに、2002年、池田香代子による新しい翻訳の『夜と霧【新版】』が発売された。世界的ロングセラー。

 

(text by ooiNatsuyo)

 

 

  • 過去のブログはコチラ:

https://動かすカラダ.jp/category/お客様が書いてくれるブログ/