なぜか急に足が動かなくなり、

整形外科に行ってみると。

 

『これはサルコペニア症候群ですね~』

と、先生から。

「なんですか、それは?」

と聞くと、

「足の筋肉が衰えて急に歩けなくなるんだよね~。今のところ薬や解決法がないんだよね~」

と、びっくり。

 

日に日に衰えていき、

転倒しそうになったり、

ふらついたり。

 

これはもしかして、

歩けなくなって高齢者施設に!?

 

そのような方、

もしくはご家族から、

よくご相談を頂きます。

 

よくある質問から、

いろいろお答えしていきます。

 

Q.1  サルコペニアとは具体的にどんな状態なのですか?

足が動かなくなるのですが、股関節のあたりの神経が弱っているのが原因といわれています。

神経は脳から電流やホルモンを流して、筋肉を動かすように指令をしているのですが、

 

股関節の神経が弱ってしまうと、その先にある足全体部分を動かすことが出来なくなってしまいます。

 

神経の衰弱の原因は、

◎まわりの筋肉の低下。

◎座ることが多い、運転が多いなどにより股関節の神経を圧迫。

◎脳自体の退化。

 

これらの原因から生じると言われています。

 

ですので、

逆にこれらを活性化させる対策を取れば、緩和していく事が見込めます。

 

 

Q.2  また歩けるようになるのでしょうか?その場合、どのくらいの期間が必要ですか?

完全回復してスタスタと歩けるようになるのは非常に難しいです。

サルコペニアはぎっくり腰の原理と似ていて、

今まで蓄積された消耗が、限界をきたして神経が衰弱するケースが多いように感じます。

 

ですので、まわりの筋肉を徐々に緩和し、

同時に脳も鍛えていくことを半年~1年継続し続ければ、

少なくとも今より悪化することは防げます。

 

今までのお客さまの経過を見ておりましても、

週に2回以上、体幹部を使用した運動、および日常の動きを継続していると、

緩和が起きていくように感じています。

 

 

Q.3  放っておくとどうなりますか?

非常に危険です。

自然治癒することはまずありません。

 

足を動かさない事により、寝たまま、座ったままが増えていきます。

その結果、認知症の速度が急激に早まります。

いずれ寝たきりになり、要介護状態になってしまいます。

 

Q.4  どのような運動をすればよいのでしょうか?

筋力トレーニングではスクワットなどおススメですが、

スクワットをする際に、キチンと体幹部が使えていることが重要です。

 

これに関してはWHO(世界保健機構)も提唱しております。

 

また、トレーニングは単一の動作ではなく、

同時に手を動かしたり、

からだを動かしたりと、

 

複数動作を組み合わせると、

脳の活性化にもつながります。

 

こうした脳と身体への同時アプローチが、

非常に重要になります。

 

Q.5  ほかに何か対策はありますか?

環境を変えてあげることです。

 

例えば、外に出かける目的を作ってあげたり、

あとは、まわりに笑顔や楽しさがあれば、

緩和していくといったケースもあります。

 

しかし、なかなか家族では難しく、

高齢者施設では、正直、絶対数が多すぎて

見切れていないのが事実です。

 

そのため、

フレイル、ロコモと共に

対処が困難な症状となっております。

 

 

わたしにご相談頂いた方も、

そのような「どこに相談したらよいかわからない」

 

といったお客様が多く、

しっかりと今までのお話を聞きながら、

 

今後、楽しく過ごせるようなの対策を

一緒に考え、実際にトレーニングなどのワークを行っております。

 

この症状は、

いかに早く対策を取るかが、

非常に重要です。

 

もし、ご自身の身体や、

ご家族の身体で不安な点を感じられましたら、

 

できるだけお早めにご相談ください。