お客様ブログ(アラ還 老女の「動かすカラダ」体験記)第16回。
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前回はちょと脱線いたしましたが、再び、運動指導のお話に戻りますー。いや、まだ、少し、脱線してるかもー。ときは2020年3月11日午後。
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この日、わたしは午前中に西岡先生から運動指導を受けて、午後には、同居する義父にそれを教えていました(いま、カレンダーを見直したら、そうなっていた)!
西岡先生に運動指導を受け始めてから1ヶ月あまり、通うこと10回目にして、わたしは家庭の中で、小さな先生になったんであります。
それ以前の、ある日の夕食時、
「最近始めたお尻リハビリのための運動指導、たいへんおもしろくて、すんばらしいですよー」と、わたしは家族相手(義父・義母・娘・夫は仕事で不在だったか……)にあつく力説しておりました。
「パパさん(義父をわたしはこう呼んでおります)、週一ぐらいで1回30分、一緒にやりませんか?」と、お誘いしてみました。
元気とはいえ、卒寿間近の義父にこそ、この運動習慣を身につけてほしい、死ぬ直前まで自分で歩き・考え・身の回りのことができるスーパー老人になってほしい、と思ったから。義父はリベラルな方なので、
「へぇ、よさそうだね。じゃあ、契約しよう。1回に3000円払うよ」と。
ん? あれ? わたし、家庭アルバイトゲットした? と。しかも、高給バイト? 夫の両親宅に引っ越し、ふたり暮らしだった義父母と完全同居して十年あまり。このとき、義父と私は、舅ー同居嫁というだけでなく、生徒ー先生という関係にもなったのでした。ちょっと、おもしろい一瞬でした。
手のひらから身体を触り、相手を思いやり、よくなってくれと願って、言葉に出して「あなたが」「あなただけがすごい!」と、褒めて褒めてさしあげ、安心してもらうこと、なにか悩んでいそうであれば、話をじっくり聞き、不安を取り除いてあげることetc.……西岡先生から指導のための指導をも学ばせてもらいつつ、それをわたしは義父に実践しつつ、現在に至っています。
やってみせ
言って聞かせて
させてみせ
ほめてやらねば
人は動かじ
……という山本五十六大将の格言を教えてもらったりもしました(この格言、まったくの初耳でした~)。
2020年3月は、4日、7日、11日、14日、17日、21日、25日、31日と1ヶ月で8回、わたしは週2ペースの運動指導を受けています。ノートには運動メモも再開されており、いくつか拾ってみます。
・まず、深呼吸から始める
・まっすぐ前を見る(下を向いてしまいがちなので)
・タオルの両端を持ち、身体の前で、左右に引っ張りながら頭上へ。耳から少し後ろまで。再び、ゆっくり身体の前に。タオルは左右に引っ張りながら。肩甲骨を意識しつつ。この動きを10回繰り返す(簡単にどこでもできる)←きっつい、汗じんわり
この間のわたしの変化としては、近所の急な上りの坂道が、息切れせずに歩けるようになった、とか、意識して「かかとから歩く」ようにしたら、足裏全体がじんじんする、とか……自分の身体を意識、観察する力がついてきたように思います。
さてさて、2020年3月25日、14回目の運動指導を受けるために、ひとり歩いていると、
・昨日、東京オリンピックの延期が決まったわ
・ということは、4月に入るとロックダウン、市場や街が封鎖されるかもしれない
・休業する店などの補償問題が浮上
・ベーシックインカム*が現実化する?
……と妄想が膨らんで、ちょっとどきどきしてきました。
2020年3月29日、志村けんさんが新型コロナウイルスのため、お亡くなりなりました(黙祷)。発症日は3月17日、なんと2週間以内の急激な変化。豪華客船や外国の出来事だよね的な、ちょっと他人事だった新型コロナウイルスの脅威が、急に身近に迫ってきた気がしました。
なんだか、未曾有の時代になりつつある……深呼吸して、まっすぐ前を見て……ええと……この先、どうなっちゃうんだろう。
*つづく
*ベーシックインカム:生活する上での最低限の現金を、すべての国民に対して、政府が定期的に支給するという政策。最低限所得保障の一種。
(text by ooiNatsuyo)
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