いま、生徒に教えていて、とても強く感じるのが、

つねに、失敗を意識したり、心配してしまっている点だ。

 

これは何も、

フリースクールに来る子だけではないと感じている。

 

他の子たちも見受けられるし、

もっと言うと親世代から着実に受け継がれている。

 

老後を心配し、

将来を心配し、

未来を心配し、

 

確かに、

未来の予測をして備えるのは大事かもしれない。

 

ただ、

基本的に人間の人生というのは、じつは、後出しじゃんけんの場合が多い。

 

心配をすると、

その通りの心配した現象が起きる。

 

マズイ現象が起きた時に、

備えていたことを行うのだが、

やはりまた、起きる。

 

子どもが心配だ。

失敗しないように備える。

しかし、それが起きる。

 

ほら言ったじゃない、

と言い、

叱る、または大丈夫と声を変かける、

 

じつは、

これが教育や愛情のように思えるのだが、

一番の成長の阻害を起こす。

 

ただ、

それは親が悪いわけではない。

 

そういう教育システムや社会風潮に、

日本がそうなってしまっているからだ。

 

この本質や根源を変えない限り、

この国の課題は解決しない。

もっと言えば、未来がない。

 

大きく実感しているのは、

子ども達であろう。

 

この国に未来を感じていない。

アンケートでも80%以上がそう答えてしまっている。

 

これを変えられるのは、

子どもでは無い。

大人がやる事だ。

 

ただ、

大きなことをやる必要はないと思う。

 

自分が経験してきて、

嫌だったことをやらないように。

 

嬉しかったことを、

やるように。

 

自分の範囲で、

自分のできることを、

少しだけやってみる。

 

これが、

未来を変えていく一歩だと思っています。

 

自分で考えて行動に移す。

これが極端に弱まっているのが今の日本です。

 

失敗を恐れず、

自分が出来ること、やりたいことを尊重し、

人を応援する。

 

一燈照隅、万国燈照

 

日本はいま、

新しい光を照らしなおす時期です。

 

その力を持っているのは、

間違いなく今から育っていく子ども達。

 

ぼくら大人は、

最大限、伸ばしてあげられるように、

 

環境とサポートをしていきたいなと思っています。