( 以下、動画文面 )
みなさん、こんにちは。
「動かすカラダ」の西岡です。
今日は、「介護している側のリアル! 親が動けなくなるのを見て、これは避けたいと思った人がすべき3つの行動とは?」 という話をしたいと思います。
オススメのひとつめ、それは「運動」です。運動!
運動でも、いろいろあります。
まず、ストレッチです。ストレッチは、身体も柔らかくなるし、呼吸を大事にするので、適度に身体から力が抜けていきます。身体が楽になるので、とてもよいと思います。
「ストレッチ? 実際、どうやるの?」と、気になる方は、僕の別の動画を見ていただければ、と思います。簡単な動きを、わかりやすく説明していますので、だれもができるようになると思います。
ちなみに、運動をまったくしなかったら、どうなるか。
80代90代のおばあちゃんの場合、一週間ぐらいで、寝たきりになります。
人にもよりますが、ほとんど動けなくなってしまうんですね。筋力が落ちていって、起き上がれなくなってしまう。もう寝たきり……ということになっちゃいます。
たった一週間、動かなかっただけで「寝たきり介護」になるんですね。
ぜひ「運動は毎日継続!」して行っていただきたい、と思います。
「歩くこと」もいいですし、「簡単なスクワット」もいいと思います。「身体を動かす」ことを、すごく意識してやるとよいと思います。
80代90代のおばあちゃんおじいちゃんに限らず、その子ども世代、50代60代でも、そのような危険—寝たきりーが、将来、待っています。
なので、はやい時期から、日常生活に運動を取り入れて、意識的に身体を動かすことが大切です。
ご飯を食べるように運動すること。運動を生活習慣にしてしまう。「動かすカラダ」にする。それがよいことだと思います。
すでに介護に疲れている方は、運動する前に、まず、姿勢を変えるのがよい、と思います。
変な姿勢(あるいはクセのある姿勢)で運動をすると、身体のどこかを痛めたり、効果が出なかったりなどが、往々にしてあります。
歩き方も同じで、正しい歩き方をしないと、歩いても、歩くほどに膝が痛くなったり、あるいは、なかなか効果が出ない、ということになってしまいます。
まず、正しい姿勢、正しい歩き方を覚えて、それから、運動を日常生活に取り入れる。すると、身体もどんどん変わっていくし、効果も高まっていく。
「正しい姿勢、正しい歩き方」を学んでから、運動習慣を身につけていくと、とっても楽しい未来が待っている、と思います。
ポイントは、楽しんで運動すること。身体を動かすことを楽しむ、すごく大事だと思います。
筋力が落ちて、痛みなどが出る前に、楽しく運動することを覚えて、あるいは、正しい姿勢や歩き方を習っていただいけるといいかな、と思います。
そして、だれかと一緒に運動する、できれば、外で……というのがよいと思います。太陽の光を浴び、そよぐ風を感じて、空の青さや木々の緑を目にする。
たとえば、親子で、きれいなところを一緒に、楽しく、歩く……これは最高かな、と思います。
まず、この運動というものを意識して、はやく手をつけていただけると、たいへんよいことだと思います。
これまで、僕が介護施設などで、多くのお客さまたちを見てきた実体験として、ほんとうにそう思っております。
以上、ひとつめは、「運動」という話でした。
つぎ、オススメのふたつめは「人に相談する」。これ、すごく大事です。
介護をしていて、親が急に動けなくなったり、少しずつ動けなくなっていく様子を見て、「大丈夫かな、わたしもこうなるのかな? どうしたら解決できるのかな?」って悩むようになったら、まず、人に相談をする。これ、大事です。
人に話すと、気持ち的にも楽になりますし、効果的な対策を打てるようになります。ぜひ、人に相談をしていただきたい。
じゃあ、だれに相談をするのかというと、ぱっと思い浮かぶのが、ケアマネージャーさんかと思います。あと、お医者さまね。この両者に相談した場合、必ず同じところを紹介されると思います。
それって、どういうことですかっていうと、リハビリという属性になります。
医学療法士さん、作業療法士さん、整形外科さんが見る場合もありますけれども、そういったところに、たぶん、ケアマネージャーさんから誘導されると思います。
その時点でちょっと注意といいますか、「理解していただきたいこと」はですね、「リハビリ」と「運動をしていく」ということは、まったく別の考え方である、ということです。
詳しい話をするとすごく長くなってしまいますので、ざっくり話をしますと、リハビリは、関節などにアプローチをして、これ以上悪くならないようにする。
動いているときに、痛みが出ないようにする。そのような考え方をしています。
どちらかというと、マイナスの部分を除去して、ゼロにしましょうねっていう考え方なんですね。
今の痛みを取りましょう、という考え方で。
プラスの状態に持っていきましょう、という考えがあまり入っていない。それが、リハビリなんですね。
痛みがある方、それを治したいという方は、リハビリに行っていただくのがとてもオススメですし、骨が異常だと言われたら、そこをまず見ていただくのがいいと思うんです。
でも、まだまだ身体は大丈夫、より身体が動くようになっていきたい、楽しく動けるようになりたい、ずっと元気でありたい、というのであれば、「運動をしていく」という筋肉アプローチや、ストレッチのほうがいい。
「運動をしていく」ことに着目して、実践していただくのが、僕はいいことだなと、思っております。
では、「どのように運動をしていく」のか? を、リハビリ方面の方々に相談しても、彼らにとっては、実はあまりよくわからない分野なんですね。
リハビリは西洋医学的であり、「運動をしていく」筋肉アプローチやストレッチは、東洋医学的な考え方で、まったく違います。
なので、おそらく、リハビリ方面の方々からのアドバイスをもらうことは、むずかしいだろうと、僕は思います。
現在、急激に体力が落ちてきたけれど、意識ははっきりしていて介護認定されなかった方が、どうしたら回復できるのか、軽度の介護状態ではあるんだけれど、回復に向かうにはどうしたらよいのか、ということなどを解決できる人がほとんどいない、というのが、僕の認識です。
僕は、介護認定を受ける前後の、境界ラインにいる方々から相談を受ける場合が、これまで多くありました。
最初の頃は、「あー、そうだったんだ。窓口がないんだ」って思っていたんですけども、
この先、介護認定がなかなかされにくい世の中になっていきます。だから、そのような方がどんどん増えていくのかなぁと、僕は思っています。
で、やっぱり、手を打つのは絶対はやいほうがいいです。
僕がいろんな介護施設を回っていたとき、寝たきりの方が、泣きながらね、「もう一回、自分の足で歩きたいの」って言うんですね。
やっぱり、はやめに「運動を毎日継続して!」やっておいたほうがいいんだなぁと、若輩ながらに心底思って、今、こうして活動しております。
そういうわけで、ぜひぜひ、何か困ったことがあったら、ご相談いただけると、なにかお役に立つことができるかな、と思っております。
オススメのみっつめは、「息抜きをする」。
具体的な解決策でない、と思うかもしれないですが、まず「自分をリフレッシュ」して、冷静になってものごとを見ていく。これ、すごく大事なことだと、僕は思っています。
介護の対象の方、お父さんお母さんがいる家庭の生活空間は、いわば、閉塞空間でもありますから、どうしても考えが狭まってしまって、息苦しい感じになったりします。
たとえば、介護を休んで、日帰り温泉に行く、友達とランチをするなど、息抜きをしていると、
そんな自分がダメなんじゃないのか、
わたしだけこんなことをして、と自分を責めたりしちゃう。
そんな傾向になりがちなんですけれども、ぜひ、そこを、心を鬼にして、じゃないですけど、まず、「自分を大事にして」いただきたい。
資本は自分だし、親を見るのも自分だし人生を生きているのは、自分です。「自分を大切にする」ために、息抜きをする。これが、僕はとってもいいんじゃないかな、と思っております。
お客さまを見ていても、息抜きをして自分をリセットされると、ぱっと道が開けたりしておりますので、これ、オススメだなと、感じています。
息抜きができてない人って、すごく多いと思います。抽象的な表現なんですけど。
相談することができない人、が多いんですよ。メンタル的に相談できないっていう場合もあるし、相談する場所があまりない。だから、表に、その数字的なものが出てこないんですね。
僕の感覚論になるんですけど、相談できない人がとっても多いし、これからすごく増えていく、と感じております。
なので、ぜひぜひ、相談できる場所、気軽に話ができるところ、会話ができるところ、などを意識的に増やしていくといいかな、と思います。
息抜きの方法として、環境を変えることはすごくいいことだと思います。自分の家だけじゃなくて、どこかへお出かけする、ご飯を食べに行ったりなどがいいかなと、思います。
ポイントは、「ちょっと開き直る気持ち」でやるのがよいかな、と思います。
「なんか、わたしだけ、いい思いしちゃあ、だめかなぁ」などと考えない。「人は人! もういい! わたしの人生だから!
今この瞬間は、わたしがわたしのために楽しむ!」みたいに、考え方も変える。
すると、心が軽くなったり、道が開けたりする、と僕は思っております。
今、お客さんを見ていても、そんなようなアクションをしていくと、よい方向に流れるんだなぁと、僕は感じております。
もちろん、僕がご相談を受けて、よい方向に導いていけたらいいなと思っております。お話を伺って、サポートすることもしています。
自分の力だけで何とかしようすると限界がある。
「他力」も、すごく大事なことだと、感じています。
あと、自分ひとりだけの世界でものごとを見ていたり、介護する人たちといつも一緒にいると、どうしてもその環境が常識になってしまう。
介護ペースになってしまうんですね。自覚ないままに、知らないうちに、自分のペースを見失って……。
なので、外部の人と、特に元気な人と会話をしたり、運動していくと、メンタル(心)も、身体も、気持ちも変わっていくんですね。
環境を変えて、運動するにしても、外でやってみたりすると、どんどん変わっていきます。
ぜひ、自分に合った息抜きをしていただければ、と思います。
困ったこと、環境を変える方法、なにか自分を変えていくこと、などなど、僕でよろしければ、お話を聞かせていただければ、と思います。
まずは、ご自身からアクションを起こしていくのがよいかな、と思います。
ということで、環境を変え、運動や会話などで、心と身体のイメージをどんどん変えていただいて、あまり悩みすぎないように、日々を過ごしていただければいいかな、と思います。
悩んでいる人もいれば、その力になりたいと思っている人もいます。僕のように。
世の中捨てたものでは、ないです。
ぜひ、がんばって、いろいろトライしてみてください。「悩んでいる方、僕でよろしければ、お気軽に声をかけてくださいね。」
どうもありがとうございました。
「動かすカラダ」の西岡でした。
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