スクワットは正しいフォームで、身体の重心を意識する。～お客様の書くブログその7～

お客様ブログ（アラ還 老女の「動かすカラダ」体験記）第７回。

＊　＊　＊　＊　＊

　片足立ちに続き、西岡先生からの初めての運動指導は続く。次は、スクワット。正しいフォームでやることが大事という。

・足はこぶしひとつ半ほどあける（肩幅ぐらい）。

・身体の重心が土踏まずあたりにあるように、意識する。

・腕は胸にばってんになるように置く。

・おじぎをするように頭からお尻を下げていく。

・太ももと床が平行になるぐらいまで、膝を曲げる。

・膝を内側に狭めないように。

・上半身は45度ぐらい傾ける。

・顔は前を向く。

・また、頭からお尻を上げていく。

　先生のスクワットフォームを見つつ、一緒にやってみる……？……きつい、めっちゃきつい。足や腰のあちこちがギシッピキッと鳴ってるような……。身体全体にピカチュウの電撃を浴びたような（ポケモンゲームはやったことないけど、つい最近、実写映画を見て、ピカチュウ・ファンになったため、リスペクトをこめて文字化してみました）……。

　「はい、このスクワットを10回ね」と先生。

　まじか。できるのか、わたし。身体がゆらゆらぐらぐらしてしまうのだが、ゆらゆらぐらぐらしながら、このフォームをなるべく守りつつ、身体の重心を意識して、ゆっくり10回スクワットする。終わったとき、「もう、いやっ」と思った。「ひとりじゃ、こんな運動やらない、きっと」と、すぐに思う。

　スクワットは身体にいいらしいからと、これまでときどき気が向いたときに、10回ぐらいは楽々やっていた。だが、今教わったスクワットは10回やるなんて、ひとりじゃ無理だ。先生のかけ声があったから、なんとかできたようなもので、ひとりじゃ3回が限界だ、とも思った。

　これまでやっていたスクワットが、いかに形だけのものだったか。かつての大女優、故・森光子さんが1日に150回スクワットをやっていたというけれど、え？これを150回？　いまのわたしはたった1回でも、へこたれているのに!?

　「きっついでしょ（笑）。身体の重心がどこにあるのか、を意識して、正しいフォームでやると、効き方が全然違ってくるんですよ。このやり方だと、体幹を使った動きになる。10回で充分です。なんとなくやっていては、効果は半減。森光子さん？　ああ、たぶん、あまり負担のかからないフォームでやっていたんでしょうね。我流でもたくさんやったほうが、そりゃ、やらないよりはいいんだけど。短時間で効果を出すためには、ちゃんと脳みそを使って“まず、身体を意識すること”、これが大事です」と、西岡先生。

　スクワットひとつ、奥が深い。わたしがやっていたスクワットは、単に膝を曲げて、上体を上げたり下げたりしていただけで、頭では違うこと考えていたり。身体の重心がどこにあるのか？　なんて、意識したこともなかった。

　運動するときは「まず、意識することが大事」……なるほど、と思うのだった。脳みそをちゃんと使う、と。

＊つづく

（text by ooiNatsuyo）