「あなたの姿勢チェックします」の看板に、「これだ！」と直感す。～お客様の書くブログその3～

＊お客様ブログ（アラ還 老女の「動かすカラダ」体験記）第３回。

＊　＊　＊　＊　＊

　「うごきのステーション」は、わたしがリハビリに通っていた整形外科の斜め向かいにありました。

　店先（？）には、最初はウォーキングシューズが売っていたような気もしますが（たぶん）、縄跳びみたいなものが置いてあったり……。

それも売り物なのか、なんなのか、よくわからない。店内は10畳ぐらいで非常に明るい。化石のような植物が入っている、おしゃれな透明ガラスビンが、何本も壁備え付けのガラス棚に配置されている……妖しいけど、いい感じ。

　このビルのワンフロアーは、エレベーターを降りてすぐに薬局があり、整形外科のほかに、小児科、耳鼻科、内科、心療内科の個人医院ばかりが並ぶクリニック・フロアー。どのクリニックにも自動ドアがあって、領地仕切はきっちりしてました。が、薬局の隣にある「うごきのステーション」は、廊下との仕切りは茶色のカーテンのみ。

　時折、カーテンが閉められ、スタッフらしき人がお客さんと話をしているような……。カーテンが開いたまま、スタッフがいない時もあって、中に自由に入っていいですよ、状態。開放的というか。クリニック・フロアーの憩いの場なのか？　スーパーの片隅にある、イートインコーナーみたいな感じなの？　いや、ほんと一体、ここはなに？　という感じで。わからなすぎて、妖し過ぎるけど、「あなたの姿勢チェックします」の看板に、わたしは強烈に惹かれたのです。

　「歩けぬ人」になる以前、常日頃、わたしは自分の姿勢に問題があるのではないか？と感じていました。立つとき、歩くとき、ちょっとした動作などに、へんてこなクセがあって、それでアラ還の現在、身体のあちこちに違和感が生じているのではないか？と。それなりに健康には注意してきたつもりなのに。

　なぜ、ハイヒールを一切はかないのに、ここ数年で左足だけ外反母趾になってきたんだろう？

毎朝、簡単な運動をするとき、身体を回すと、腰が時折ピキピキして、ぎっくり腰の前兆？　と怖くなる。

腰を横に振ると、足の付けが常に痛い。腰を回すと、どこだかわからないけど、なんだか、ちょっと痛い。

首を回すと、グキグキと毎回音がするし、左回しだけ痛い。左足の親指がなぜか痛い時が多い。

左肩も動かすとグコグコ音がする。たくさん歩くと、左足の中指の付け根や足首が痛くなる。

立ち続けるのが嫌で（苦痛で）、すぐ座りたくなる……。

両膝をくっつけてまっすぐ立つのが、苦痛……いつの間にか、ちょっとＯ脚になってる!?

　なにか、自覚できないけれど、自分の姿勢がどこかおかしいのだろう、とうすうす感じていました。

年のせいだとは思いたくないっっっ。

　だから、24時間、わたしの横に立って、わたしの身体の動きを見張ってくれて、あなた、ここがおかしい、あそこがおかしい、こうしたら？　ああしたら？　と指摘して、いろいろ教えてくれる人っていないのかしら？　と妄想していたのです。

　なので、「あなたの姿勢チェックします」の看板を見た瞬間、実は、「これだっ！」と直感しました。ここだわ、ここ。わたしの姿勢、見てもらい、すぐにでも。

　だけど……。なにせ、今やわたしは「歩けぬ人」。まともに立つことも歩くこともできない。右臀部は相変わらず鈍痛が治まらないし。鏡で患部を見てみたら、右臀部から後ろ太ももにかけて、どえらく真っ青になってるし。血腫が消えるまで、がまんだ。とにかく、今は巨大血腫が一日もはやく消えるように、休みに休む。

　そして、お医者さまに「血腫、消えたよ、治ったよ」といわれたら、晴れて、ここで姿勢をチェックしてもらえるといいな、とふんわりと思っていました。それが、昨年12月の頃。

　以後、毎日のように整形外科へリハビリに通い、毎晩、20分以上湯船に浸かって半身浴。湯上がりには、ひまし油を患部に塗り込んでみたり（エドガー・ケイシー療法を信奉しているので）。基本、なるべく歩かない、動かない生活をすること1ヶ月あまり。

　2020年1月下旬、久しぶりの診察日。超音波検査をすると……「あれっ、血腫が見当たらない。消えているね。すごいね」と、お医者さま。リハビリのお姉さんにも「今日で卒業ですね」と褒められて。おほほほほ、やったわ、半年以上といわれたケガを2ヶ月あまりで治したわ。うれしい。ホントにうれしい（ありがとう、整形外科＆リハビリスタッフのみなさま）。

　で、念願の「姿勢チェック」をしてもらおうと思ったんですが、完治宣言を受けたその日は、「うごきのステーション」にカーテンが閉まっていたか、人がいなかったか、自分の用事があったか、なにかで、姿勢チェックは諦めて、帰路についたような（たった11ヶ月前ではありますけど、もはやコロナ以前のことは、記憶が霧の中……）。

＊　＊　＊　＊　＊

　ああ、前置きが長いですね。あと少し、わたしが「うごきのステーション」の門戸を叩いて（カーテンだけど）、西岡先生に出会うまで、あと2週間あまり。

＊つづく

（text by ooiNatsuyo）

前回のブログはコチラ：

第一回はこちらのタイトル–業界初トライ！？お客様が自らブログを書いてくれています。

第二回：https://動かすカラダ.jp/%e3%81%8a%e5%ae%a2%e6%a7%98%e3%81%8c%e6%9b%b8%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%8f%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0/no-walk/