お客様ブログ(アラ還 老女の「動かすカラダ」体験記)第13回。

 

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このブログ、週一で書き続ける、と自分に課しております。今日は自己〆切。前回ブログを書き終えてから、24時間×7日=168時間もありました。なのに、なぜ!? ああ、風のように時はたつ……〆切と思うと、いろいろな違うことをしでかしはじめるわたし。もう、時間がない、すすめます。前回は「歩いているわたしの足」に目覚めて、新しい日々がスタート? というところまで、でした。

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長年のへんな歩きグセに気づき、「かかと着地、拇指球蹴り出し、親指曲げない」と意識して歩くこと数日。第五回目の指導日は、前回から5日後の2月19日水曜日の予定でした。

 

「新しい日々のスタート」だと思っていたのですが……これで、健康な日々に近づいたぜ、と自分では思っていたのですが……。

 

この日、わたしは、朝起きると、猛烈な吐き気とめまいに襲われ、とても外出できる状態ではありませんでした。「新しい日々」どころではない。

 

実は、その前日まで、わたしは実家に2泊3日の滞在をしていました。軽い認知症の母と朝・昼・晩とふたりきりで寝食をともにし、炊事・洗濯・掃除と身の回りのお世話をしていたのです。

 

若気の至りで家出をし、親不孝しまくりだったと、わたしは自分の娘を産んでから自分の所業を深く深く反省しているので、せめてもの親孝行と、がんばりました。

 

この間、気丈でしっかりものだった母の変わりようを目の当たりにして、相当、心にダメージを喰らいました。

 

母の姿は、もしかして、自分の将来の姿だったりするの? わたしも26年後は、直前の記憶が消え、特定の昔話を何度も何度もくり返し、お金のことがわからなくなり、掃除も炊事もやらず(足腰は丈夫なので、やろうと思えばやれるのに、やる気がない)、埃まみれの部屋で、つまらなそうにテレビの前に座り、ひねもす眺めて(うとうとしながら)過ごすのか? と。

 

たぶん、そのような気持ちが、体調急激悪化を招いたのであろうと思いながら……。

 

朝、電話で休む旨を西岡先生にお伝えし、丸一日横になってなにもせず、ごろごろとしていました。そしたら、よくなったので、翌日、再び連絡して、土曜日22日のお昼ごろに伺うことに。

 

よくなってきたとはいっても、実は、まだ、ちょっとふらつく。吐き気はおさまりましたが、急に動いたりすると、めまいがする。そんなこと、これまでなかったこと。足元がふらふらする。水平がよくわからない。

 

でも、これで寝たままでいたら、よけい、身体が動かなくなりそう、と思って、ちょっと無理して土曜日に新百合ヶ丘駅まで出かけて行きました。

 

いつものように、西岡先生は元気。

 

「では、横になって、膝を曲げずに片足ずつ上げましょう」と言われ、わたしは腹筋を使う寝たまま片足上げ運動を左右10回ずつやって(うー、この運動、きつい……と思いつつ)、さぁ起き上がろうとしたら……めまい……。

 

起き上がって、しばらくじっとしたまま動けない。めまいがおさまらなかった。

 

「大丈夫? 今日、この部屋に入ってきたとき、顔面蒼白でしたよ。まるで病人のようですよ。なにかあったんですか」と、西岡先生。

 

「……ああ、あの、はい……実は……」と、わたしは、以後のことはよく覚えておりません。心の中に溜まりに溜まっていた、不安や悩みが一気に爆発。時には咆哮するように大声を出し、30分を大幅に超えて、しゃべりまくったらしいのです。西岡先生は、静かにうなずいて聞いてくださったので、それで救われました。

 

最後に西岡先生が言ったことは、次のような内容だったと思います。

 

「身体を壊す人はねぇ、精神的にもなにか問題を抱えてる場合が多いんですね。家族のこと、家庭環境や対人関係……。すごく悩んでる人が多い。心が病んでいる。頭ばっかり使って考えすぎて、身体を使わず、身体がすごく硬くなっていたりする。

 

だから、心が変わっていけば、身体もよくなったりするんだけれど、心を変えるのは、一番、むずかしいんですよ。心はなかなか変わらない。身体を変えるほうが、実はカンタン。身体を動かしているときは、深く考えたりできないから。

 

身体が動くようになると、身体が柔らかくなって、気持ちも楽になっていく。そして、心が少しずつ変わっていったりする。

 

だからね、やっぱり、日常生活に運動習慣をつけていくって大切なんですよ」

 

なるほど。確かに、身体を動かしているときは、悩んで考えごとなどしていない、と腑に落ちる。運動しているときは、よけいなこと考えられない。

 

当時のわたしは、家庭のこと、仕事のことなど、悩みつきぬ真っ只中にあった。もしかしたら、鬱病の一歩手前だったかも、と。自分から自信というようなものが消え、不安と将来の恐怖と絶望(わたしも母のように認知症になるのか、老後の資金なんてないし、そもそも、このめまいは一体なんなのか? 脳に問題ありなの? わたしの身体、どうなっちゃうの? etc.)

 

ほんの1年半ほど前のことなのだが、悩んでいた自分が懐かしい。悩めるほどのことがあったということは、ぜいたくなことだったのではないか、とすら、今なら思う(というか、自ら、そんな悩みが発生する環境に、頭からつっこんでいった、ということだと、自己分析)。

 

ともあれ。

 

「動かすカラダ」第五回目の指導は、ほぼカウンセリング・タイムとなりました(ほぼ小一時間)。単に口を動かし、声に出して話すこと、それをだれかに聴いてもらうこと、その大切さ……(ほんとうに、感謝です、西岡先生)。

 

「新しい日々のスタート」って、こういうことだったりするの? なんか、だいぶ様子が違う気がするんだけれど……。だれにも話せなかった、心の膿みたいなものをはき出しすことができたという、もしかしたら、たいへん心身にとってよいことをしたのかも……。

 

今なら言える。

 

カラダを動かして、悩みなんてぶっ飛ばせ!

 

*つづく

 

(text by ooiNatsuyo)

 

 

  • 前回のブログはコチラ:

https://動かすカラダ.jp/category/お客様が書いてくれるブログ/

 

  • 目次

第01回:業界初トライ!?お客様が自らブログを書いてくれています。

第02回:ケガして無理して「歩けぬ人」に。リハビリ通いで、ふと目にした看板が……。

第03回:「あなたの姿勢チェックします」の看板に、「これだ!」と直感す。

第04回:「定額制パーソナルトレーニング」「平均在籍期間も半年」を熟考す

第05回:運動指導スタート、片足立ちがまったくできない……絶望と希望のはざまで。

第06回:「毎日継続」すれば、必ずできるようになる!

第07回:スクワットは正しいフォームで、身体の重心を意識する。

第08回:「体幹」とは、頭(首)・腕・足以外の胴体全部のこと。「体軸」とは違う!

第09回:おしり、も、体幹だから!

第10回:第二回指導、「コンディショニング」という考え方

第11回:週2回の指導で、生活の中に運動習慣を根づかせる

第12回:「歩く基本、着地はかかとから!」 わたしはつま先から力入れて歩いていた……