引きこもり・不登校の親御さんは、
往々にしてがんばり屋さんが多いように感じます。

前の投稿のように、
私の親もそうでした。

周りに頼ることなく、
自分で頑張らなければと
やっていたように思えます。

親の姿や、
私の仕事での経験上から、

人が苦しむ理由として、

『人に言えない』

これは、
随分な苦しみを生むように思えます。

この胸に秘めた苦しみが、
どんなにがんばって笑顔を作っても、
優しい声で話しかけても、

良い結果を生み出さない、
一番の要因のような気がいたします。

心の底に、
苦しさやねたみと言った心象が現れてしまうと、
心が曇り良い現実の事象を呼びません。

ですので、
まずはこの苦しさを出すことが、
第一にやることです。

子どもの心配をすることでも、
色んな手を尽くすことでもありません。

自分の心から、
苦しさを手放さなければなりません。

しかしながら、
なかなか、このアクションが取れないのです。

私も、
かつて経営で苦しみ、

人に訴えられ、
資金、人、体調の3重苦が重なったときに、
もう限界だと悟り、

カウンセリングを受けることを決めました。

しかし、
医療的な精神科での薬の処方は望みではなかったので、

民間のカウンセリングを検索で探して、
内容は受けてみないと分からないため、
とりあえず近い順に受けました。

最初の所は、
がんばって喋ってくれている感はあるのですが、
はっきり言ってなんの効果も感じませんでした。

次に受けたところは、
とても親身に相談に乗ってくれて、

諭すというよりも、
質問を多くくれました。

自分に気づかせる質問をくれる。
これが、
ずいぶんと楽になったのを覚えています。

また、
次への期待が生まれました。

素人ながらにこの2者間に感じたのは、

経験値の差

です。

おそらくカウンセリングやコーチングは、
技量や資格などで効果は決まらないと思います。

間違いなく、
人生の経験値。

そして、
その経験が相談者と近いかどうか。

年齢性別など関係なく、
人生の先輩に話を聴いてもらっているような
感覚でした。

後者の方が、
もちろん料金も高かったですが、

はっきり言って苦しさが抜け、
少しづつでも未来が見えるのであれば、
まるでそこに負荷は感じません。

カウンセリングの中で、
自分が明らかに効果を感じたのは、

自己開示

です。

話を聴いてもらう、
というより、
自分で開示していく。

要は、
体の外に苦しさを吐き出し、
捨てていくことで、

新しいものが入ってきたのだと思います。

つまり、
カウンセリングは、
自分のために行うもの。

そのために、
その場所を作り、
その機会を作り、

自分をリセットしていけるのだと思います。

何を言われるのだろうか?とか、
失敗したらどうしようとか、

私も当時、
受ける前には、いろいろと思いましたが、
後半は、自分のために行っていたように感じます。

ちなみに私の場合、
具体的な成果をお伝えすると、

だんだんと自分の状態が改善し、
自分のやりたい事、やるべきことが見つかりました。

騙されたけれど、
今度こそは本当の仲間が欲しい。

そして、
本当に闘う仲間たちと出会います。

そこで、
弁護士の方を紹介してもらい、

最小限のダメージで食い止められるよう、
闘うことが出来ました。

私の場合は、
なんとも危なっかしい例で恐縮なのですが、
カウンセリングが大きな効果をもたらしたのは間違いありません。

闘うのは、
がんばる事だけではないかもしれません。

自分と闘う。
自分と向き合い、自分を変える。
そのために、まず苦しさを捨てる。

助けてもらう。
頼る。
人を、信じる。

自分の今、
ひとつの行動を変えることが、
子どもが変わることに繋がるかもしれません。

私の経験で手助けできることがあれば、
心からお手伝いしようと思っています。

苦しさを軽くし、
そしてそこからひっくり返せることを知っています。

ぜひ、
勇気を出してまずはお話をされてみてください。

かならず、
道は拓けます。

家庭塾のミライ
代表 西岡祐一