認知行動療法は、

わたしの好きなカウンセリングの技法のひとつです。

ぜひ、みなさんに軽くですがご紹介したいと思います。

 

認知行動療法では、ストレスを感じた具体的な出来事を取り上げて、
その出来事が起きた時に

「頭の中に浮かぶ考え(認知)」、
「感じる気持ち(感情)」、
「体の反応(身体)」、
「振る舞い(行動)」、

という4つの側面に注目します。

一般的には、「認知」と「行動」が
自分の意志でコントロールしやすいものと言われています。

その反対に、「感情」や「身体」は
自分の意志でコントロールすることは難しいと言われています。

認知とは、
たとえば物事が起きた際に、
2つのフィルターがあります。

◎どう捉えるか?
◎どう考えるか?

このインプットとアウトプットに分かれます。

捉え方がまずい場合、
要はネガティブにとらえてしまう場合は、

そのまま、
考え方も悪いものになり、
そのまま行動に移してしまいます。

結果は、
とうぜん、悪いものへと変わります。

悪い認識から入り、
悪い行動で、悪い結果が出る。

当然のようですが、
自分一人だと、このサイクルになかなか気づけません。

良かれと思って、
自分の考えや認識でものごとを進めてしまいます。

その結果が、
お子さんはじめ現実の事象として出てしまいます。

そこで、
まずその認知:捉え方を変える。

この練習として、
どう認知したのかを相談できる人に話す。

その認知が、
マイナスにとらえてしまっている場合、

その点を、

もしかしたら

と捉えることが出来れば、
そこから少しづつ変えていく事が出来ます。

また、
不安や恐れ、怒りなど、
高ストレス状態の場合は、

往々にしてこの、
捉え方や考え方のフィルターが良くないものになります。

そのため、
気持ちをまずは楽にしていく事。

フィルターの状態を、
良い状態にしておくことが大事です。

そうすることで、
言葉をかけたり、実行したりの、

行動のフェーズが良いものになり、
結果が徐々に、良いものに変わっていきます。

これを”改善”と呼びます。

が、
往々にしてこの結果のところばかりをフォーカスして
追いかけてしまうために、

うまくいかない。
変わってくれない。
私が悪い。
あいつが悪い。

と、
極端な評価になってしまいます。

見るべきところが、
そこではないよ、

というのが、
認知行動療法の重要なポイントです。

次回は、
実際に認知のフィルターを良くするための、

ストレス軽減策や、
運動療法などについて触れてみようと思います。